2017年 07月 28日
女性の泌尿器科疾患 ~膀胱炎~ |
泌尿器科と言うと、男性が受診する科というイメージを持たれている方が多いようです。
確かに女性の方には婦人科という専門分野もありますし、日頃から「女性でも診てもらえますか?」という問い合わせはとても多いです。
実際、当院では女性の患者さんはとても多く、おおよその割合で女性4:男性6、水曜午後の女性医師の診察日に限っては女性患者さんが男性患者さんの人数を上回るケースが多々見受けられます。
泌尿器科は男女問わず腎臓から尿管や膀胱といった尿の通り道(尿路)と男性器を診る診療科です。泌尿器疾患の中には女性に多い病気もいくつもあり、それらの病気についてお話しようと思います。
膀胱炎
当院を受診される女性患者さんの一番多い来院理由が膀胱炎と言っても過言ではありません。
膀胱炎は、尿道から大腸菌等の細菌が侵入し、膀胱で炎症を起こすことにより発症します。女性の場合は、男性と比べると尿道が短く、膀胱炎になりやすい傾向にあります。
膀胱炎は、排尿痛や頻尿、残尿感、排尿時違和感、血尿等の症状が現れます。
膀胱炎の治療は、抗生剤の内服が主な治療法となります。他には漢方薬の内服などもあり、抗生剤と漢方薬を併用する場合もあります。
抗生剤を内服することにより多くの場合は数日でよくなりますが、薬と原因菌の相性が良くない場合や原因菌がクラミジアなどの性感染症が原因であった場合など薬の変更が必要な場合もあります。
また、膀胱炎は比較的再発しやすい疾患ですのでその都度その都度しっかりと治すことが大切です。自覚症状だけでなく、検査をしたうえでしっかりと菌が消失したことを確認し、治療を終えることが重要なポイントと言えるでしょう。
次回以降も不定期で女性に多い泌尿器科疾患のお話をしていきたいと思います。上記にもあるように、水曜日の午後(15:00~20:00)は女性医師による診察もおこなっておりますので、些細な事でも構いません、日頃お困りのことがございましたら一度ご相談にいらしてください!(もちろん、男性患者さんもお待ちしております!)
横浜市西区高島2-19-12 スカイビル9F
℡:045-441-0040
by sky-uro-clinic
| 2017-07-28 10:00
| 女性の泌尿器科疾患